ケアこげら NPOこげら会

よ~く見てるんだよ【スタッフ・ブログ記事】

2018-06-18

今回のご利用者は、漫画、本、そして電車やバスが大好きな方です。
今はもう社会人ですが、小学生の頃から長くこげらをご利用されています。
こげらのガイドで、今までもたくさん電車やバスに乗ってこられました。

この日私がお迎えに行くと、ご利用者は「調布」とだけ言うと、
バス停の方へとどんどん歩いて行かれました。
自分で行き先も経路も決めて、それをヘルパーに伝える。
これが、ご利用者のおでかけのスタイルです。

バス一本で調布駅まで出て、サイゼリヤで昼食を食べました。
その後、本屋とツタヤに行き、漫画やDVDを手に取って見て、
しばらく楽しそうに過ごされていました。
一通り見終わると、「バス」と仰って、バス乗り場へ。
そして、「吉祥寺」と仰って、バスで吉祥寺へ行きました。

吉祥寺の駅は、京王井の頭線の改札前に立つと、
井の頭線と総武線、中央線の車両の様子がよく見えます。
しばらく電車を見て時間を過ごしました。

私は、今日はこのままバス一本で帰るのだろうなと予想し、
もう少ししてバスに乗れば、丁度良い時間に帰れるなと思いながら、
ご利用者と一緒に電車が行き交う様子を眺めていました。

すると、ご利用者が「井の頭線」と言い出したのです。
え、乗るんですか?どちらまで?と聞くと「調布」とひとこと。
吉祥寺から明大前で乗り換えて調布、調布からバスで帰るという事ですか?
予想外の経路でしたので、帰宅時間に間に合わないかもと心配しました。
そんなことを考えていると、だんだん私の表情が曇ってきます。

携帯で電車の時間を調べてみると、ギリギリ間に合うことが判明。
それなら急いで乗らないと間に合わないと焦る私・・・
ちょうどそこへ、急行電車がやってきました。
私は「これに乗りましょう」と声を掛けましたが、
ご利用者は立ち止まって、「かくえき」とつぶやきました。
「いえ、各駅停車では間に合いません。急行にして下さい」
そのときの私の表情は、はっきりと曇っていたと思います。

そういう私の顔を、ご利用者はじっと見ていました。
そして私を指さして、「わらう」と言ってこられました。
「いや、あの、間に合わないと笑えないです。急行に乗ってください!」
そう伝えると、ご利用者は少し考えて、「じかん」とひとこと。
「時間は、14:15です」と時間を伝えると、
「はい」と言って、急行に乗車してくれました。

そこからはとてもスムーズに電車を乗り継ぎ、調布からバスで帰宅。
予定時刻ぴったりに、ご利用者のご自宅に到着しました。

帰りのバスの中で、予定通りに帰れると分かったとき、
安堵した私はようやく表情がほぐれて笑っていました。
焦って表情を曇らせていた私に、「わらう」と言ってくれたご利用者・・・
私の顔を見て、心配してくれたのだなと思いました。

時間を確認して、急行に乗らないと予定の時間に帰れないことを理解し、
多分、焦っていた私の表情を見て、急行に乗ってくれたのだと思います。
長年の電車の経験から、そこまでのことを考えることができたのでしょうが、
きっと私は怖い顔をしていたのではなかったでしょうか。

ごめんなさい・・・少し反省しました。
これからは気をつけようと思ったガイドでした。(miki)

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