きみは枯野を駆け巡る【スタッフ・ガイヘル日記】

2019-02-11

この日は平日夕方からのガイド
ご利用者はここ最近調子が悪いようで・・・
ご家庭でも暴れることが多いとのこと

こうなると、つい“消極的な支援”になりがちです。
つまり、第三者に迷惑をかけることを懸念してしまうことから、
「安全な場所、人のいない場所で過ごそう」となるのです。

私も調子が悪いと聞いていて、久しぶりの担当だったので、
お弁当や飲み物をコンビニで買って屋内で過ごそうと考えました。
案の定、お迎えに行くと表情も硬く、機嫌も悪そうでした。

お迎え場所から屋内に移動し、お弁当を食べたあと、
ご利用者はしばらく“感覚遊び”をしていました。
感覚遊びとは、視覚、聴覚、触覚を刺激するための行為です。
ピョンピョン飛ぶ、水をバシャバシャするなどが良くあります。

このご利用者はトランプやおもちゃなどをパラパラ床に落とします。
その視覚や触覚を刺激することのみが目的となっています。
リラックスできる行為ではありますが、手持無沙汰とも言えます。

「まぁ、これで時間まで過ごそうかな・・・」
などと、かなり“消極的な支援”に私も傾きつつありました。
ところが急にご利用者が玄関で靴を履こうとしました。
お腹が空いて何か買いに行きたいのかなと思い、外に出ました。

その予想に反して、私を引っ張って遊歩道の入り口へ。
以前お散歩をしたことのある長い遊歩道です。
あたりは既に真っ暗ですが、わずかな街灯を頼りに進みます。

歩道と自転車道の間に植物が植えてある地帯があり、
冬ですっかり枯草になったその地帯の上を走り始めました。
人もほとんどいないので、制止せず追走しました。
おそらく枯草を踏みしめるカサカサした感触が気持ちいいのでしょう。

散々走ったあとのご利用者は、晴れ晴れとした笑顔。
月明かりに照らされたその顔は光り輝いていました。

行動障がいのあるご利用者の場合、
ともすると、消極的な支援になりがちです。
しかし、その中でも支援者が本人の主体性を尊重し、
本人が本当に楽しめる時間を作ることが大切です。

ご利用者の光り輝く姿を目の当たりにして、
私は自身の未熟を恥じるばかりでした。(hal)

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