調整役【スタッフ・こげら日記】
2024-07-01
「お願い事は150%でいいんです。最初から70%にしなくていい。
お互いの150%から100%にすればいいんだから。」
そんな言葉を、ある講演会で聞きました。
ガイドヘルパーという仕事は「調整役」です。
環境と本人の特性にズレがあるなら、
環境の調整をするのがガイドヘルパーの役割です。
環境と一括りにいっても種類があります。
「場所(混雑している、狭い等))や「物(生き物、乗り物等)」、
そして「人(ヘルパー、家族、第三者)」も、その人を取り巻く環境です。
そうした環境の調整をはかるのですが、やはり"人"との調整が難しい。
なぜなら相手も"調整"を求めているからです。
そして私が「難しい」と思うときは、
大抵お互いに"折り合い"という観点が抜けています。
相手が求める"調整"が
「わたしの150%の要求を通すために、
あなたの要求は50%にしてほしい」だった場合。
私も同じ理屈で150%を押し通すか、
50%を受け入れるかの二択になりがちです。
するとどうなるか。
私も150%を押し通そうとすれば、ずっと話は平行線。
お互いが「相手は間違っている」と非難したまますれ違う。
私が50%で受け入れれば、非対等的な関係ができ、
その後の提案や主張がしづらくなる。
それではダメなのです。
互いが断絶するでも、どちらかが犠牲になるでも。
私たちがガイドヘルパーという仕事に携わっている以上、
それぞれが納得できる環境調整をしなくてはならないのです。
では、どうすれば、それぞれが納得できる環境調整ができるのか。
それができていたら「難しい」と困っていませんが、
とりあえず今はやってみています。
とにかくやってみる。
その分、沢山失敗をしているし、恥ずかしい失態も周りの人に晒しています。
でも、この「難しい」がいつか「難しいが、できる」になるまで
挑戦したいなと思っています。
(rein)