先日担当することになったガイド。
このご利用者にお会いするのは8年ぶりくらいです。
以前、私が担当していたのは主に放課後等デイでのことでした。

彼は車いすに乗っていましたが、
10歳ころには少しだけ歩けるようにもなっていました。
芝生のような安全な場所で、少し歩いては転び、立ち上がってまた歩く、
それだけで満面の笑顔だった彼を、懐かしく思い出しました。

ところで事前に知らされた行先のご希望は「高尾山」。
舗装されている道も多く、車いすでもさほど支障はないかと思いましたが、
頭のなかのシミュレーションだけでは不安をぬぐえず、
電車で下見にも行ってみました。

ガイド当日。
久しぶりにお会いした彼は、簡単な補装具を履いているだけで、
車いすは使っていないとのこと。
身長は私よりも高くなっているものの、その笑顔は子供のころのまま。
転びはしないけれど、歩き方も子供のころのままのように見えます。
彼のそんな姿を見ていると、私も笑顔になるしかありません。

ガイド自体は、高尾山口駅まで行ったものの彼の希望で山には登らず、
川遊びしている子供たちの様子を眺め、美味しいおそばを食べ、
温泉に入って帰ってきました。

下見は役に立ちませんでしたが、笑顔の絶えない一日でした。
(satoshi)