ありのまま【スタッフ・こげら日記】
2024-12-02
ガイドヘルプの仕事を
こんなにも長く続けるとは思っていませんでした。
どうしてこの仕事がいいのかな、と考えて1つ思ったことは、
「その人らしく生き抜く」こげら会の理念に、
わたしもまた含まれているからだと思いつきます。
ガイドヘルプは1対1で、基本的に同性介助です。
目の前のご利用者と同じものを見て、同じ目線に立とうと努めて、
感性の違いに面白さを感じたりしています。
利用者がガイドを楽しんでいるのだなと伝わればわたしも嬉しいですし、
そのニコニコとした笑顔は、
例えばわたしが、「若い女性だから」「正職員だから」などといった理由で
向けられるものではありません。
ガイドを楽しんでいるから、
ヘルパーと一緒だと安心して外出できると感じていてくれるから、
そうした姿を見せてくれるのです。
社会人になると、ありのまま受け入れられる関係を
新たに築くことは難しいと思います。
大人になると新たに友だちをつくるのが難しい問題ですね。
というのは一般論で、
わたしは幼い頃のほうが自分を守るすべを持てず、
周囲とうまく関係を築くことができず閉じこもって生きていましたが…
そういう例もあるでしょう。
ただその人と向き合う、お互いをあるがままに尊重することで
相手からもこちらをただの人として眼差される。
そうした関係に、知らずわたし自身も癒されていたのだなと思います。
ありのままを受け入れるなんて、福祉に携わる人間にとっては基本中の基本です。
それでも、1対1で社会参加を支援し自己実現を促す余暇支援では、
特にそうした面を叶えやすいという強みがあると思います。
移動支援って聞いたことないけど…?と思いながら入職した当時のわたし、
いい仕事をしたなあ。
(ynn)