その人なりのマナー【スタッフ・こげら日記】

2024-12-16

私は、ひとりで電車やバスに乗るときは、静かに過ごします。
周りの人に大声を出されるのは苦手です。

外出支援中に利用者が電車やバスで独り言を話していると、
気になるタイプです。

外出支援中に大声を出されると…
正直なところ心が痛みます。

声を出した利用者に「静かに」とか
人差し指を口元にあてて静かにするよう促しても、
それで効果があればいいのですが、現実はそうではない場合が多いです。

注意をした私と、注意された利用者、
「注意されたマナーを守れない人」という周囲からのイメージだけが残ります。
そうなってしまうことにためらいがあって、
どうしたものかと悩むことがありました。

調べてみたところ、
ASDの人が電車やバス内で声を出してしまうのは、
これから外出するワクワク感を抑えようとするためであったり、
反対にどこに行くのかわからない不安を落ち着かせるためであったりと、
彼らなりに自制しようとがんばった結果の行動だとわかりました。

「静かにしよう」と本人なりにがんばっているとなりで
「静かにしろ」と叱責するのは、なんだか見当違いな気がします。
私も良い気持ちではありません。

よくよく考えてみれば、
電車やバスにグループで乗っている人は、大声で話し合っています。
一人で乗っている人は、スマホを見て時間つぶしをしています。
独り言だけがマナー違反というのはどうなのかなと思います。


本人が落ち着こうとしていることをサポートする。
支援であれば効果はあるのでしょうが、
そうでないなら、これはもう見守るしかないなあと、
自分なりに解決することにしました。

私が利用者のとなりにいて何事もなく過ごしていることが、
「なんだか賑やかだけど、となりにいる人が平気な顔をしてるから
よくわからないけど大丈夫なんだろうな」と
周囲の人に伝わればいいなあと内心思ってます。

ASDのこうした行動への理解を促すようなポスターも、
最近は掲載されるようになりました。
障害のある人への合理的配慮への理解も進んできているように思います。

とにもかくにも
本人のがんばりを否定するようなことはしないことを念頭に、
電車やバスに乗っています。
(Yasunorio)


こげら会公式Instagram

リンク

こげら会 名前の由来
働いている人の声
お問い合わせ・アクセス
採用情報・募集職種

MENU

移動支援/行動援護/ショートステイ
相談支援
放課後等デイサービス
グループホーム
ガイドヘルパー養成講座
行動援護従事者養成研修
採用情報(新卒/中途/パートタイム職員)