普段食べることが出来ない美味しい食事をしたい、
普段よりお菓子をいっぱい食べたい、ジュースをいっぱい飲みたい
そう思われているご利用者は多いことでしょう。

ご利用者のニーズを全て満たすことは
要求を全て受け入れれば良いだけで簡単です。

しかし所持金の問題、過食・過飲による健康への問題などが生じるため、
現実的には全て受け入れることはできません。
どこかで妥協点を模索しなければならないのです。


とあるご利用者は、
ガイド終わりにスーパーでおやつとジュースを買うのが定番になっています。
買う量は一定ではなく、その日のご利用者様の気分や
支援者との関係性などでも変化します。

ご利用者様は少しでも多く買おうと
このお菓子が何個、あのお菓子が何個、そのお菓子が何個必要だと
あれこれ理由を付けて要求をしてきます。

こちらはなるべく少なくしようと、
本来は1個だけど今日は特別に2個でどうでしょうか、
大負けに負けて〇個ですよ、などとかけひきをします。

かけひきの結果購入代金は千円前後になりますが、
駆け引きなしで希望する分だけ購入してしまうと
何千円という金額になってしまいます。

ご利用者様は自分が予定していたよりも多く買えると、
勝ち取ったと満足したかのように上機嫌な笑み。
かけひきを楽しんでいるご様子でした。
(jun)