一歩ずつ前進。 【スタッフ・ガイヘル日記】

2018-07-30

今回のご利用者は、苦手な子どもの声や思い通りにいかない場面で、
パニックになって自分自身を叩いたり、他人を叩いたりします。
そのため普段のガイドはタクシーを使い、行き慣れた場所にだけ行きます。

今回保護者の要望で、バス・電車を使って遠い場所に行こうと試みました。
行き先は多摩六都科学館。自宅から電車で1時間強離れた場所にあります。
ご利用者は作業所の課外活動として訪問されたことがあって、
ムーンウォークを体験できるマシーン、プラネタリウム、
そしてレストランを特に気に入っていらっしゃるようです。

私がご自宅に迎えに上がるとご利用者は嬉しそうに、
「ムーンウォーク乗ろうね」
「プラネタリウム行こうね」
「レストランで食べるの」
何度も何度もこの言葉を繰り返していました。

家を出て新宿駅まではお母様が一緒です。
ご利用者はお母様の隣で歩きますが、
ヘルパーが隣に回るとお母様を間に挟む位置に移動してしまいます。
やっぱり私が怖いのでしょうか・・・

いよいよ新宿駅でお母様と離れます。
私は不安になってご利用者の表情を窺いました。
すると先程のような不安な様子はなく、寧ろ嬉しそうに、
「ムーンウォーク乗ろうね」
「プラネタリウム行こうね」
「レストランで食べるの」
その言葉を聞き、私は「よし、今日は行けるぞ!」と勇気づけられました。

その後は、驚くほど順調でした。
電車・バスの乗り継ぎはスムーズ、
子どもがそばを通りかかっても、問題ありません。

無事に多摩六都科学館に到着したので、
ご利用者が楽しみにしていた事を一つずつ達成していきます。

まずは、レストラン。
メニューには野菜いっぱいのランチプレートが揃っています。
しかしご利用者は野菜が大の苦手。
ガパオライスのプレートを選びましたが、
お肉少し、ご飯少し食べただけで、他は残してしまいました。

食後、残念な思いをさせてしまったかな…と表情を窺うと、
「ご飯食べたね!」と満足した様子。
“レストランで食べること”自体が楽しみで、
食事内容については興味がなかったのかもしれません。

次はムーンウォークが体験できるマシーン。
待つことを苦手なご利用者ですが、マシーンには長い列がありました。
私が恐る恐る「並ぶ?」と問いかけると、
「並ぶ!」と元気にお返事。
15分待って、いよいよマシーンに乗車します。

ご利用者は真剣な表情でした。
月を歩くマシーンというコンセプトは分かっていない様で、
高く跳ね上がって降りることだけを繰り返していました。
しかしマシーンを降りると「楽しかった~」と笑顔でした。

最後にプラネタリウム。
ここも長い列がありましたが不満な様子はなく、きちんと待ちます。
館内に入り、真剣な眼差しで映像を見つめます。
あまりにも静かなので私は眠ってしまいました。
終了すると「星綺麗だったね~」「○○あったね~」と嬉しそう。
私は何のことだかさっぱりわかりませんでした。(反省)

目的をすべて達成し、ご利用者は大満足。
歩いて駅に向かおうとすると、疲れて座り込んでしまいました。
電車・バスの乗り継ぎはできても、長距離を歩くのは厳しいみたいです。
それあとはバス・駅を使い、スムーズに帰宅。

お母様に本日の経緯を伝えると、
「まるで別人になっちゃたのかしら!」と驚きました。
ご利用者の成長を手助けできた気がして、本当に嬉しかったです。

ご利用者のできなかったことができるようになる。
ヘルパーにとってこれ以上に嬉しいことはありません。

今度はもっと歩けるように頑張ろうね。
一歩ずつ前進。(sae)

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