寄り添うコミュニケーション【スタッフ・ガイヘル日記】

2019-07-01

他人と会話する時の注意点として・・・
相手を不快な気持ちにさせないように注意する
こちらの要件を分かりやすくしっかり伝える
相手の意見・意思を尊重する、などなど・・・

おそらくみなさんは、意識する、しないに関わらず、
こういったことを気にしながら会話をしていると思います。
これは知的障がい者と会話するときにも(本人の理解力に関わらず)、
上記の事柄は気にしながらコミュニケーションを取る必要があります。

さて、何故冒頭でこのようなお話しをしたかというと、
今回は精神障がい者とのコミュニケーションについて、
お話をしようと思ったからです。

ケアこげらには、精神障害者保健福祉手帳を交付されているご利用者がいます。
健常者と比べると、ちょっとしたことで気分が落ち込んだり、
逆に気持ちが昂って激情してしまったりする方が多いです。
この方たちへの支援を担当する際には、
特に一言一言注意しながら会話をしていく必要があります。

とある男性ご利用者の支援に入ったときのことです。
「スマホでアダルトサイトが気になり、見てしまった。どうしよう」
という相談を受けました(とても深刻そうな顔で)。

このご利用者は強迫性障がいという精神障がいをお持ちの方です。
例えば、「気になること(例えば手の汚れ、鍵の施錠等)」に対して、
「それへの確認行為(手をずっと洗い続ける、鍵の確認を何度もする等)」
といったことが止まらなくなってしまう。そんな状態になることがあります。

今回、アダルトサイトを見て何が気になったのかを聞いてみると、
「未成年モノっぽいのを見てしまい、捕まってしまうのではないか?」
と言って不安を感じていました。

見ること自体は悪いことだとは思いません。
当然、誰にとっても性への関心を持つ権利があります。
ただ、今回の内容については、うーむ、正直困りました。
なんてお伝えしたら安心していただけるのか・・・

とりあえず安心出来るかはわかりませんが、簡単に法律の話をしました。
児童ポルノ禁止法では「単純所持」している場合に捕まることを説明、
単純所持については本やDVD、パソコン・スマホのデータが含まれる。
・・・であるなら「閲覧」だけなら問題ないはずだと。

某ジャンプ作家が「単純所持」掴まっていたのを思い出し、
スマホでその作家のウィキペディアを出し、「単純所持」で捕まった実例を紹介。
すると、「じゃあ見るだけなら問題無いのかな?」と質問がありました。
僕は法律の専門家ではないので、絶対に大丈夫とは断言できませんでした。

そのため、法律ではなく一般論として、
「例えば、その画像、動画を見たのが日本に1000人いるとする・・・
この1000人全員を捕まえると思う?」と聞いてみると、
「思わない」と返事をしました。
「なら、大丈夫じゃない?心配なら見るのは大丈夫そうなやつにした方が良いよ」
と付け加えると、安心・納得できたのか、「大丈夫だ」と返事がありました。
その後は、このことについての確認行動はありませんでした。

質問の回答として適切だったのか、若干不安は残りましたが、
ご利用者の権利である「性への関心」を止める権利は僕にはありません。
今回は一つの例に過ぎませんが、
このように彼らは日常のちょっとしたことで不安になったり、
加害妄想や被害妄想、疑心暗鬼などに陥ったりします。
今まで楽しくお出掛け出来ていたけど、
ちょっとした軽口1つで関係が保てなくなってしまうこともあります。

とても難しい支援ではありますが、出来るだけ多くの引き出しを作り、
一つ一つの言葉をよく考えて選び、ご利用者の意思・権利を尊重し、
安心して外出等が楽しめるようにサポートすることを心掛けています。

ケアこげらでは、様々な障がいを持つ方々の外出支援を行っています。
今回は、そのことを紹介させていただきました。(nao)

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