平和な時間をつくる【スタッフ・ガイヘル日記】

2022-05-09

ガイドで釣りに行くことになりました。
ご利用者はガイドを利用しはじめてまだ数回。
知らない人と外出することの経験はこれから、という感じ。
人見知りもあり、緊張している様子での外出となりました。

ご家族は、行先を釣り場に選んだものの、
うまく釣りができるのか心配な様子でした。

いざ、釣り場に到着。
竿をレンタルして、釣りを始めます。

しかしなかなか思うように釣れません。
竿を投げて引き上げるとエサがなくなっている
このくり返しです。

これが数回続き、今まで無言だったご利用者が不満爆発!
「なんで釣れないんだ!」と語気を強めて訴えてきました。

ほかの利用客は釣っている人がいるのに、
自分は釣れないことが納得できなかったようです。

それから走り出そうとしたり、
魚がいそうなところを網で混ぜようとしたり、
近くで魚を釣った人のポイントに竿を投げようとしたり…

そのうち水に飛び込んで魚をつかみ取りしかねないくらい、
緊迫した雰囲気になりました。

つい、「危ないよ!」とか「人の迷惑になるよ!」とか
「やめなさい!」とか口に出そうになりました。

しかし彼は、否定的な言葉かけがとても苦手です。
なので、否定的なことばを使わず場を収めようと腐心しました。

「歩こうね」とか「網はこっちにおいてね」とか
「〇〇さんが釣りをするのはここだよ」とか。
言葉だけでなく、口調もやさしくなるように伝えました。

彼も私の話を聞いて、行動を収めてくれました。

悪戦苦闘のかぎりを尽くして時間になったので終了。
ご本人は釣れなかったことが不満な様子。

でも帰り道、「残念だったね」と声をかけると、
「がんばったかな?」と返事が。

「うん、すごくがんばったよ」と伝えると、
「そっかー」と返事があって、
不思議とそれ以降は不満を漏らすことはありませんでした。

家に帰って1匹も釣れなかったことを報告し、
その日のガイドは終了。

その数か月後。
また、そのご利用者のガイドに入りました。

訪問するとご家族が出てきて、
「以前一緒に釣りに行ったことが嬉しかったみたいで、
また〇〇さんと行きたいと毎日のように言ってたんですよ」
と話してくれました。
今日のガイドを楽しみにしていたと。

そしてご本人もニコニコしながら登場。
前回とは打って変わって、
「〇〇に行ってみたい」とか「〇〇が好き」とか、
ご自分の話をたくさんしてくれました。

初回の釣りガイドを振り返ってみると、
私が強い口調で注意しなかったことが、
ご本人には心地よかったのかもしれません。

ご利用者とヘルパーが一緒に過ごす時間。
注意や叱責で厳しい時間にするよりも、
平和な時間にしたいですね。
(yasunorio)


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