進化するコミュニケーション【スタッフ・こげら日記】
2024-06-03
15年来お付き合いのある利用者のガイド。
気候も良く桜の花びらが散るなか、散歩を楽しみました。
本人は支援者のやや後ろをついてくる感じなのですが、
1時間半くらいしたところで突然支援者を追い越したかと思うと、
抱えていたリュックをその場に投げて歩いていきました。
あわててリュックを拾い「○○さん、リュック持ってください!」
とリュックを手渡すと持ってはくれますが、しばらくすると再度同じ行動が…。
さて、何のメッセージなのか?
① リュックを持つのが嫌になった。支援者に持ってもらおう!
② 疲れた!
最初は①かと思ったのですが、念のため最寄りのバス停へ行くと、
そこでバスを待ってくれました。
バスに乗り込むと嬉しそう。どうやら②だったのですね。
駅まで行きお昼の店を探します。
通りの向こうにCoCo壱番屋を発見。
「カレー食べますか?」と聞くとお店にずんずんと進まれました。
店内に座るとにっこり。カツカレーを選ばれました。
昼食後電車で別の公園に行きおやつを食べて、帰宅の途へ。
発語の少ないご利用者なのですが、何やら支援者に話しかけてきます。
よく聞き取れなかったのですが、とりあえず「家に帰りますよ!」とお伝えします。
しばらくするともう一度支援者に話しかけてきます。
お茶を飲みたいのかなと思い「お茶ですか?」と問いかけると
「お茶」と元気よく返事があり、自販機でコーヒーを選択。
飲み終わった後、僕の手に軽く触れてきました。
「ありがとう」ってことかな、なんて思いました。
ご利用者は30代後半ですが、
言葉によるコミュニケーションが少しづつ増えています。
いくつになっても進化していくのですね。
(tatsuya)