信じて待つよ【スタッフ・こげら日記】
2023-05-08
ご利用者には二通りの方がいます。
「何かしよう」と声を掛けるとヘルパーを信じてついてきてくれる方。
声を掛けてもそれには応じず、ちがうことに気を取られている方。
前者は、いわゆる支援のしやすい方と呼ばれることが多いです。
後者は、少し癖のある方といったところでしょうか。
わたしは癖のある方と関わるとき、「楽しいな」と思うことがあります。
相手を信じて待つ時間が好きだからです。
私「電車に乗ろう」
利用者「……(手のひらパタパタ)」
私「……(タイミングは任せるよ)」
利「……(手のひらパタパタ)」
私「……(そろそろかな?)」
利「でんしゃ(スッと立ち上がる)」
私「乗りましょう!(おお~!!)」
ガイド中、このような場面によく遭遇します。
ちゃんと私の声を聞いているのかな?と思うときでも、
相手が応えるまで待ちます。
ここで畳みかけてしまうと、
「宿題やったの?」「いまやろうと思ったのに…」
というように、かえってやる気を削いでしまう…
そんな「あるある」な図になってしまうと感じるからです。
もちろん「それはちがう!」と拒否をされるときもあります。
そのときはまた別の提案をしてみればいいのです。
大切なのは、ご利用者本人が納得していることです。
「あなたの判断を尊重するよ」という姿勢が
相手にも伝わっていると嬉しいなと思います。
(ynn)