本心【スタッフ・こげら日記】
2023-05-15
ある週末のガイド。
ご利用者と駅で待ち合わせ。
無事に合流でき、本人指定の電車に乗る。
本日の行き先は「子どもの国」。
ご利用者は以前も行ったことがあるようで、私にルートを教えてくださる。
移動はとてもスムーズだ。
駅前のコンビニで、昼食を購入する。
何を買うのかを迷っていたので、私がお弁当を提案すると、
利用者はそれを選択される。
お弁当を持って子どもの国へ。
当日の活動は、他の参加者と合流してから解散になる。
その為他の利用者の到着を待たなければならない。
しかしご利用者は、正門の前で嫌がらず待ってくださる。
他のメンバーも揃い、皆様と挨拶。
そして自由行動へ。
園内のベンチで昼食を取る。
「美味しい?」と聞くと「美味しい」と返ってくる。
昼食後、トイレを済ませゆっくり園内散策。
園内で動物を見ていたとき、私が「可愛いね」と言うと、
ご利用者も「可愛い」と応答される。
…私の真似をしているのかもしれない。
支援者は、本人が行きたい場所、見たいもの、乗りたいものなどについて
必ず意思確認をする。
そしてご利用者が答えに困っていたら、サポートする。
本当に本人の意思なのか、言葉だけで判断するのは存外に難しい。
それでも、ご利用者の表情や行動をよすがに、私たちは支援を行う。
グルーッと園内一周したが、まだ時間が余っていた。
もう一周することにする。
今度は園内であまり見てなかったところを
時間をかけてゆっくりと見ていく。
帰りもとてもスムーズだった。
にこやかな様子で、無事にご家族のもとへ帰られる。
その表情は、本心は分からなくても「楽しんでくれていた」と私に信じさせてくれた。
(fang)